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Android、行動経済学、ガジェットなどが好きです。日々感じたことなんかを書きます。

「時間がもったいない」と格好つけて言っている人は、時間を無駄にしていると思う

はじめに

世の成功者といわれる人は忙しい。そういう人たちは多分本当に忙しくて時間を無駄にしたくはないと考えていると思います。それとは別の話で、成功者の本を読んだりセミナーに参加したりして影響されて「時間がもったいない」と自分を洗脳している人は時間を無駄にしているのではないかと思います。

何もしていない時間を軽視する誤り

詳しくはわからないのですが、脳はデフォルトモードネットワークという何もしていない時間に活性化する部分があるそうで、クリエイティブな発想などが生まれやすいそうです。(※これに関しては信頼性の高い出典を見つけられなかったので、そういう考えがあるくらいにとらえてください)
「時間がもったいない」と言うことがカッコいいと思っている人たちは、こういった脳の状態の重要性を軽視してただひたすらに脳をフル回転させることが時間を有効に使っているという考えに陥ってしまいがちです。

睡眠時間が短い方が良いという考えの誤り

おそらく睡眠時間と作業効率性の研究などは数多くあると思いますが、自分の経験という事例証拠(※事例証拠は論証としては認められないが…)をとってみても、短い睡眠時間で一日中眠気のあるまま作業するよりもしっかり睡眠を取って集中して方が総合的な成果は高くなると思います。寝ていないことを自慢げに話す人がいますが、時間を有効に使えてないなーという感想をいだいてしまいます。

目標までの最短距離ばかり気にしてしまう誤り

「時間がもったいない、時間がもったいない」と格好つけて言う人は、今やっていることにメリットがあるのかないのかで行動してしまいがちです。たとえ自分が楽しいと感じることでも無駄だと思ってしまったり、本来好きなはずの行為もメリット・デメリットという動機付けになって楽しめなくなってしまいます。実際に無駄な時間というのはあるのですが、常にそういう考え方をしてしまっていると生産性の低い作業員になってしまうのではないでしょうか。現代の仕事にしても研究にしてもクリエイティブな発想や個性的な感性は必要ですから、それらの価値観をを形成する時間を排除してしまうのはもったいないですし、幸福感も減少してしまいます。

おわりに

時間というのは本当に尊い物なのですが、あんまり自分を切り詰めるのもそれはそれでたぶんよくないっすよ