【レビュー】tex yoda トラックポイントキーボード
はじめに
「トラックポイント付きでコンパクトで打鍵感もい良い無線キーボードが欲しい」で書いたように、トラックポイント付きのキーボードを探していたのですが、http://massdrop.comでyodaというキーボードを販売しているのを見つけて購入しました。メインのキーボードはHHKBだったのですが一ヶ月くらいこちら使っているのでレビューをします。
組み立て
ただ現状massdropで買えるこのキーボードはキーボードの完成品ではなくキットとして販売されています。なので自分でキースイッチをハンダ付けして組み立てる必要があります。僕は基本的に文系でハンダ付けは中学生時代の技術の授業以来でしたが、組み立てはここを参考にしてハンダ付け自体はyoutubeなどで初心者向け動画をみてわりと簡単にできました。
使用感
今回は全てmacでの使用感です。キーボードの認識もマウスとしての認識も特別なドライバを別でインストールする必要も無く接続するだけで使えました。
打鍵感
今回はオプションで茶軸のキースイッチを頼んでいたので全て茶軸で、複数人いるオフィスで使うことも想定したのでキートップの裏に静音化リング MXORDP
をつけました。まあ打鍵感は普通のメカニカルキーボードです。せっかく自分でハンダ付けしているのでスペースバーは黒軸・クリックボタンは青軸みたいにカスタマイズしても面白かったかもしれないですね。
マウス操作
これが一番の特長でしょう。僕はトラックポイントの本家のThinkPad Bluetooth ワイヤレス・トラックポイント・キーボードも使っているのですが、macで使っている感じでは明らかにyodaの方がカーソルの移動速度が速いです。正直ThinkPadの方はmacの設定で一番早くしても遅く感じていたのでこの速度はありがたいです。だいたいこのくらいのスピードにしています。
トラックポイントのキャップですが、これはThinkPad用のものがそのまま使えます。ただThinkPadで使うときソフトドームがたを使っていたのでこっちでもソフトドームを使いたかったのですが、操作時に微妙に指がキートップに触れて使いにくかったのでソフトリムにしています。
個人的にひとつ使いにくかったのはセンタークリックにあたるボタンで、これは本来のThinkPadの操作でもそうなのでしょうがマウスのセンタークリックでは無くスクロール用のボタンです。このおかげでmacでもスクロールをすることができるのですが、どうやら横方向にスクロールできないようだし本来のセンタークリックとして使いたいときは使えませんでした。
ThinkPad Bluetooth ワイヤレス・トラックポイント・キーボードではセンタークリックとして認識されているためKarabinerでセンタークリック + ドラッグでスクロール設定して横方向にもスクロールできたし、Chromeで新しいタブを開くときなどセンタークリックを利用できたので便利でした。
キー配列
キー配列のカスタマイズはここにあるようにスイッチ切り替えでかなり自由に変更できます。僕の場合は HHKBの配列になれているのでそれに近づけました。
そしてHHKBなどの他のコンパクトなキーボード同様カーソルキーがありませんのでFnキーと他のキーを同時に押すことでカーソルキーの代わりにできます。カーソルの位置はFPS式のwasdと右手ホームポジションのijklが使えます。ただ右手で使う場合Fnキーをどこに置くか少し迷いますね。
個人的にメディアキーの、特に音量調節をよく使います。HHKBの場合ホームポジションのaとsの位置にあったので便利だったのですが、yodaではbやnの位置にあるので少し迷います。まあ慣れでしょうが。
バックスペースの位置はHHKBの違って最上段にあってHHKBから移行する場合は間違うことが多いですが、これに関してはHHKBが特殊でyodaが普通のキーボードの配列でしょうね。
もうひとつ気になったのはチルダ(~)の入力です。これはESCの位置にあって、僕の場合はデフォルトでESCが入力されているようにしているのでチルダを入力するときはFn + Shift + Escを入力する必要があるのでmacでホームディレクトリに移動するときなどが少し不便です
$ cd ~
おわりに
おそらく日本で持っている人はまだほとんどいないと思いますが、これが本格的に発売されたらかなり人気が出そうだと思いました。tex designがless is moreと言っているように、このキーボードも机周りにマウスをおく必要も無くデザインも洗練されていて美しいです。しばらくはこれをメインのキーボードとして使っていくことになりそうです。