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Android、行動経済学、ガジェットなどが好きです。日々感じたことなんかを書きます。

運用でカバーしないトレーニング習慣

この記事は 筋肉 Advent Calendar 2017 19日目の記事です

adventar.org

このアドベントカレンダーは筋トレが好きな人が多いと思うのですが、どちらかと言うと残念ながら僕は嫌いです。でも一度はじめてしまったからには間を空けてしまうと筋力が落ちるので趣味というよりは義務に近い感じで続けています。この数年間はほとんどペースを乱さずにジムに行ってトレーニングはしているのでゆるく続ける習慣について書きます。

自分について

就職について書いた記事ではキャリア上での経歴を書きましたが、運動関係の文脈で自分の経歴を説明させていただきます。

小学二年生の頃地元のアイスホッケー同好会に入り、そのまま中学校の部活でも続け、高校は全国大会の上位常連校に入学しました。その頃の友人や先輩・後輩には日本代表に選ばれたりプロとして現役で活躍したりというメンバーがいます。大学はスポーツ推薦で入学し、卒業まで続けました。

アイスホッケーは氷上の格闘技と呼ばれるくらいで技術だけでなく体力や筋力も必要となってきます。そのため特に高校生のときには激しいトレーニングを行っていました。働き出すようになってからはそれほど激しくはトレーニングはしていませんがゆるく続けています。

住む世界の違う人達

先日マラソンやトレイルランが趣味だという人と話しました。その人はチーム競技が苦手だけど自分を追い込むのは好きだということです。一人だとトレーニングを妥協してしまいたくならないですか?と聞いたら「全くならない。むしろどんどん追い込む」という回答でした。世の中にはそういう自分を追い込むのが好きだという人がいます。そういう人達はどんどん自分を磨いていってもらえればいいと思います。

僕は自分で追い込むと妥協したくなります。筋トレやランニングはどうしても趣味にはならず、文字通り「トレーニング(訓練)」の域を超えられません。チームスポーツをやっていたときにトレーニングのモチベーションの支えとなったのは他の人よりも早くゴールしたいとか、いいプレーをして認められたいとか、他者と自分という関係の中での欲求が満たされることだったと思います。

運用でカバーするトレーニング

「運用でカバー」という言葉はWebサービスの運用などで使われる言葉です。サービスの開発時に細かな部分の自動化ができていなくてリリース後に運用メンバーが手作業でその部分をカバーしてサービスを運用していくときに使われます。

体育系の集団では努力や気合でモチベーションを維持しようという事があり、それはそれで間違っていないと思っています。3年間・4年間など限定された期間の中や、それを本業としている人にとっては有効だと思います。ここではこれを運用でカバーするトレーニングと名付けました。

何かをはじめたときによく三日坊主という言葉が使われますが、僕の経験上だいたい3ヶ月は続きます。それはいろいろ情報を調べたりグッズを購入したりという期間で、そのあたりまでは運用でカバーしてもあまり苦ではないです。その次が3年。3年は大体一通りのことに慣れる期間だと思いますが、安心して気が抜けてしまう期間だとも思います。

運用でカバーしないトレーニングの勧め

僕はプログラマーなので筋トレは本業ではないですし趣味でもありません。筋トレしている理由は過去にスポーツをやっていたときの体型が大きく悪化するのが嫌なのと健康のためです。なので運用でカバーせずに日常の中でずっと習慣化して運用していかなければなりません。

よく「夏までに5kg痩せる!」という人がいますが、そういう人に考えてほしいのですがなぜ体重が増えたのでしょうか。昨日今日突然5kg増えたのでしょうか。ライフイベントの中でイレギュラー的に体重が増えたわけでないのであればそれは日常生活の中で摂取したカロリーが消費したカロリーを上回り、徐々に徐々に増えていったのだと思います。短期間でブーストして痩せるよりもその日常を変える必要があると思います。ライザップ方式は運用でカバーするトレーニングです。

気張らずトレーニングを続けるために

日常化

トレーニングをずっと続けていこうと思うのならばできるだけそれを「会社に行く」「歯を磨く」というような普通の日常であるようにしていくのが望ましいです。とりあえず何曜日にジムに行って知り合いと雑談しながら軽いランニングをするということを決めるだけでもいいでしょうし、周りの理解があれば何曜日は朝ジムに行って昼から働くというのもいいと思います。そしてもっとも重要なのができるだけ例外を作らないこと。昨日はお酒を飲んだから行かないとか今日は仕事が多いから行かないという例外を作ってしまうと。例外から習慣が崩れていきます

ジム選び

ジム選びで重要なのは「行きたくない」という感情が出にくいところだと思います。家から遠いとかいつも混んでいるとかがあると行きたくなくなります。意外と見落としがちなのが更衣室の快適さです。常に混んでいるジムは着替えるときに隣の人に気を使わなければならないし、プールを併設しているといつも床が濡れているかもしれません。風呂のあるジムだとトレーニングする気のなさそうなおっさんが銭湯気分で来ている事があるのでそれを見てモチベーションが下がることもあります(個人の感想です)。あと専有ロッカーが契約できるならした方がいいですね。毎回室内シューズやトレーニンググッズを持ち歩くのはそれだけで面倒です。

頑張りすぎない勇気

これは自分も反省しなければいけないのですが、トレーニングをしていると頑張りすぎてしまいます。頑張りすぎるとそのときはいいのですが、その記憶があるので次回以降行きたくなくなります。筋トレは続けているとどんどんウェイトをアップしていかなければと考えてしまうのでついつい頑張ってしまうのですが、運用でカバーしないトレーニング習慣のためには頑張りすぎない勇気も必要だと思います。

正しくトレーニング

ジムに行くとよく目にすると思いますが、格好つけて本来自分の出せる力以上のウェイトを付けて胸まで降ろさないベンチプレスやクォーターにも満たない浅いスクワットなどをしてトレーニングした気分になっている人がいます1。そういう人はいつの間にかジムに来なくなっています(少なくとも自分と同じ時間には)。正しくないトレーニングをすると筋力もつかないのでモチベーションも上がらずにやめていきます。まずは軽くてもいいので正しくトレーニングをするのが重要だと考えます。軽い重量でトレーニングするのは恥ずかしいと思う人もいるかもしれませんが、恥ずかしいのはドヤ顔で正しくないトレーニングをしている人のほうなので気にする必要はないです。

水で飲むプロテイン

高校生の時に初めて飲んだプロテインがプレーン味のホエイプロテインだったのですが、とてもまずくて我慢して飲んでいた記憶があります。自分でトレーニングをするようになってからもプロテインはトレーニング後になるべく飲むようにしていましたが、どうしてもその味が苦手で、しかも牛乳で飲むことを推奨しているプロテインの場合は牛乳が家にないと買ってくるのも面倒であまり続きませんでした。最近はボディビルの審査員も務めるジムのトレーナーの人に勧められた水で飲むプロテインを飲んでいますが、味もおいしくて牛乳もいらないので続いています。ビタミンなど他の栄養素が摂れるのも嬉しいところです。本格的なプロテインよりは一杯あたりのタンパク質が少ないかもしれないですが、続かないよりは良いと思っています。

怠け者が健康に暮らすために

最初に書いたように僕は筋トレが嫌いなので筋トレが趣味という人がとてもうらやましいです。それでも健康も見栄えも含めてこの体と一生を過ごしていかなければならないのでトレーニングは続ける必要があります。僕と同じように怠け者で、でも何かしなければと考えている人の参考になればうれしいです。


  1. そういうトレーニングもあるかもしれませんがポイントは「格好つけて本来自分の出せる力以上のウェイトを付けて」というところです