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58FLOW

Android、行動経済学、ガジェットなどが好きです。日々感じたこと、ちょっとだけ役に立つかもしれないことなどいろいろ書きます。

5年後・10年後の目標って多くの人が言えちゃうよね

はじめに

これは僕が苦手ないわゆる意識高い系の人の話でもあり、そして自分にとっても耳の痛い話です。多くの人は今日明日何もしなくても時間はたっぷりあるような遠い目標、例えば10年後の話は出来るのですが、そのために今日何をしたかというと口をつぐんでしまうと思います。福沢諭吉の言葉を借りるとこういうことです。

「議論と実行とは両立させなければならない」とは多くの人が言うことだけれども、この言葉自体が議論にとどまり、これを実行する人は大変少ない。*1

遠いから言えてしまう

また福沢諭吉はこのようにも言っています。

世間でことを企てている人の言葉を聞くに、「一生のうちに」だとか、あるいは「十年以内にはこれを成す」という者は最も多い。「三年のうちに」「一年のうちに」という者はやや少なくなり、「一月のうちに」「今日計画して、いままさにやる」という者は、ほとんどいない。「十年前に計画していたことは、もうすでにやり終わったよ」というような者に至っては、いまだお目にかかったことが無い。*2

本当にこの通りで、もはやこれ以上何も言う必要は無いかもしれません。ものすごくくだけた例で言うと来年の夏までには痩せると言っておきながら「君、今そのケーキ食べていいのかい?」っていう感じ。

語って満足してしまう場合もある

5年後・10年後の目標というと企業の新卒採用の面接の想定質問として定番ですので、多くの就活性はこのことを考えるしそういった類いの関連業者も同じようなことを言います。それ自体は別に悪いことだとは言い切れません。多くの企業は優秀な人に長く働いてほしいでしょうから、人生設計の中にその企業の願い通りに働くということを組み込んでいる人を採用したいはずです。

逆の立場で、"意識高い系(笑)"の人は「そんな就職活動とかする前から10年後の目標とかあるし」という人も多いかと思います。だからこそ語って、それを褒められるという贅沢に浸ってしまうということもあります。10年あるから大丈夫だと思っても予測よりもきっとやるべきことは多いはずです。

おわりに

自分でこういうことを書いているのですが本当にブーメランな気がしてこわい。

現代語訳 学問のすすめ (ちくま新書)

現代語訳 学問のすすめ (ちくま新書)

*1:福沢諭吉 著 斉藤孝 訳 (2008)「現代語訳学問のすすめ」 ちくま新書 p208

*2:同上 p179