58FLOW

Android、行動経済学、ガジェットなどが好きです。日々感じたこと、ちょっとだけ役に立つかもしれないことなどいろいろ書きます。

問題点をちゃんと理解して原発の賛否を論じている人はたぶん少ない

はじめに

最近こそニュースを騒がせることも少なくなってきましたが、少し前までは反原発デモが話題になったり原発が選挙の争点になったりしていました。そんなニュースを見ていて思うのは、「そんな理解してる?」ってことでした。

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この記事の立場

この記事では原発の賛否自体には触れませんし、僕自身もどちらかの意見を持っている訳でもありません。なぜならそれを論じるほど原発のことを理解していないから。

人々が注目するのはニュースになっているから

実際に被害にあっていたり逆に利益を得ていたりする人以外がそれに注目するのは、それがニュースで大々的に取り上げられているからでしかないのではないかと思います。

利用可能性ヒューリスティクス

ヒューリスティクスとは「必ず正しい答えを導けるわけではないが、ある程度のレベルで正解に近い解を得ることが出来る方法(wikipedia)」で、利用可能性ヒューリスティクスは記憶の中からの利用のしやすさ・想起しやすさを、そのものごとの大きさ・広さに結びつけるこ戸を言います(たぶん)。ニュースで取り上げられる頻度が高くなれば、それをとても重要なこととして人は理解します。余談ですがこういった利用可能性ヒューリスティクスはマスコミが別の何かを隠すために利用することもあるように思います。

ニュースで正しい知識を得ることは難しい

多くの人が利用可能性ヒューリスティクスによって原発を重要なことと考えますが、多くの場合報道にはバイアスがかかっていて、賛成派・反対派のどちらかの立場で報じられることが多いです。例えばテレビの場合、100人にインタビューして3人だけがAと答えていても、その3人の意見をテレビで「街の声」として報道すればBの意見は少数派に見えます。報道する人の思想が入っているかもしれませんし、視聴率のとれる報じ方をするかもしれません。極端にバイアスのかかった意見はその反対意見を小さく見せてしまうので正しい知識を得ることは難しいです。

データを利用しない意見はただの感情論

賛成意見・反対意見を持っている人は当然そのどちらかの立場で話すので、その反対意見の正しい部分を無視しようとします。実際に日本の生産活動にはどれくらいの電力が必要で、原発がどの程度発電していて、リスクがどのくらいあって…という"データ"を持っているひとはあまりいないでしょうし、持っていても自分の立場で有効なものしか利用しません。おそらく反原発デモに参加している人でもこれらのデータをもとに説明できる人は少ないと思います。感情で意見を変えることは時には必要ですが、こういった難しいことに対して意見を持つのであれば最低限の知識が無いとだめな気がします。(僕はそういったデータを持っていないのでどちらの立場にも立てません。)

おわりに

大体の人は専門家ではないので専門的な知識を得ることは大変かも知れません。だからといって正しい知識なしに感情のみで語ることも不毛です。もし何かの意見があるのならば不毛な行動をする前に正しい知識で有効な戦い方をした方が良いのではないかと思います。